直結給水システムについて

さいたま市水道局では、受水槽(貯水槽)における衛生上の問題を解消するため、水道水を配水管から蛇口まで直接お届けする直結給水システムの普及を進めております。
当社は、水道局が推奨している直結給水システムの直結直圧方式や直結増圧給水システム工事に力を入れており、実績と高い評価を頂いております。
直結給水システムを導入する事により、受水槽(貯水槽)の設置スペースの有効利用や配水管の水圧を有効に利用するため電力の省エネルギー化を図ることができます。
直結直圧方式とは
配水場や浄水場から送り出された水道水を直接給水する方法で3階建てまでの住宅の多くはこの方式です。

方式
配水管から直接蛇口まで給水する方法
対象
3階までの住宅、共同住宅、事務所ビル等
引込み管口径による給水戸数の目安
給水管口径- 25mm 2戸
- 30mm 4戸
- 40mm 7戸
- 50mm12戸
※ 上記は給水条件により、戸数が変わることがあります。
直結増圧方式とは
4〜10階建て程度の建物では、増圧ポンプの設置により、受水槽を経由しないで直接給水する方式です。

方式
給水管の途中に増圧設備を設置し、直接中高層階へ給水する方法
対象
増圧ポンプの口径が50mm以下の住宅、共同住宅、事務所ビル等
最大給水戸数
ファミリータイプ 50戸まで
階高制限
10階程度(協議により水理計算上可能な高さまで)
直結給水システムのメリットとデメリット
メリット
- 直接蛇口に給水するため、より新鮮な水をお届けできます。
- 配水圧を利用できる範囲が広がるので、省エネルギー化の効果があります。
- 受水槽(貯水槽)の設置スペースを有効利用できます。
- 受水槽の点検・清掃が不要になります。
デメリット
- 配水管の断水や増圧給水設備が故障すると、貯留機能がないので、すぐ水が使えません。
事前に必要なこと
直結給水システムを希望する場合は、事前に協議が必要です。
以下のものについては、直結給水システムの適用を除外します。
- 一時に多量の水を使用する建物
- 常時一定の水道の供給が必要で断水による影響が大きく、貯留機能が必要な建物
- 毒物、劇物及び薬品等の危険な化学物質を取扱い、これを製造、加工及び貯蔵等を行なう工場等